Dolls Museum

滝口加全 「金剛童子像」

 滝口加全(たきぐち かぜん/1872年~1940年)は、現在の石川県加賀市出身の陶芸家です。19世紀の京焼の名工・永楽和全(えいらく わぜん)に師事し、その実力を認められて、「加賀の加」と「和全の全」から一字ずつを取った「加全」の名を授かりました。
 当館では彼が手がけた交趾焼(こうちやき)写しの「金剛童子像(こんごうどうじぞう)」を所蔵しています。どこか漫画のキャラクターを思わせるような躍動感ある姿が特徴で、山中温泉の薬師寺に安置されている重要文化財「金剛童子立像」を模したものと考えられています。